次世代の組み込みストレージ規格UFS 5.0に対応したメモリーが、ホストとの接続を評価する段階へ進んだ。新開発コントローラーと第8世代フラッシュを搭載し、512 GB品の評価サンプル出荷が始まっている。
新しい物理層で2レーンの転送性能を引き上げる
組み込みストレージ規格のUFS 5.0は、標準化団体JEDECが策定を進めている。物理層にはMIPI M-PHY 6.0、通信プロトコルにはUniPro 3.0を用いる構成だ。
キオクシアによると、M-PHY 6.0で導入される高速転送モードHS-GEAR6は、理論上1レーン当たり最大46.6 Gbpsに対応する。2レーン構成のUFS 5.0では約10.8 GB/sの実効読み書き性能を実現可能としており、この数値は今回の評価サンプルの実測結果を示すものではない。
専用コントローラーと第8世代フラッシュを搭載
このインターフェースに対応する評価サンプルには、キオクシアが自社で新開発したUFS 5.0向けコントローラーを搭載する。記憶部には、3Dフラッシュメモリーの第8世代BiCS FLASHを組み合わせた。
サンプルの用途は機能評価に限定される。仕様も商用製品とは異なり、今回提供される対象は製品開発のための評価用メモリーとなる。
7.5×13 mmの新パッケージに収める
コントローラーとフラッシュを搭載するパッケージは、新たに設計された。評価サンプルの寸法は7.5×13 mmとなる。
キオクシアは、この小型パッケージが基板スペースの効率化に寄与するとしている。基板上の配置を含む設計自由度にもつながるという。
512 GB品から対応ホストとの評価へ
評価サンプルの提供先は、UFS 5.0対応ホストシステムを開発する顧客だ。開発者はメモリーを使って性能を評価し、ホストとの相互運用性を試験することができる。
512 GB品の出荷は2月24日に始まった。1 TB品は3月以降に出荷を開始する予定となっている。