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ヤマハの水平多関節ロボット、設置・移設時の原点調整が不要に

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    ヤマハ発動機によると、水平多関節ロボットYE4・YE10は設置・移設時の原点調整が不要になった。

  2. 実現の仕組み

    原点情報を保持する電池の消費電力と必要数を減らし、ロボット本体への搭載を実現した。

  3. 得られた結果

    ヤマハ発動機は、モーターの放熱性を高めたことで連続運転時の性能を改善したとしている。

  4. 従来との違い

    対応コントローラーの回転センサーを、従来のレゾルバーから分解能の高いエンコーダーへ変更した。

小部品を扱う作業台に置かれた水平多関節ロボットの編集イラスト。本体基部の簡略化した断面に、原点保持用電池を表す抽象的な色形が描かれている。
AI生成画像

水平多関節ロボットYE4・YE10は、原点情報を保持する電池を本体へ搭載した。ヤマハ発動機によると、設置・移設時の原点調整が不要になったという。対応コントローラーでは回転センサーを変更し、既存の操作環境も引き継ぐ。

原点保持用の電池をロボット本体へ搭載

ヤマハ発動機は7月23日、水平多関節型のSCARAロボットYE4・YE10と、対応コントローラーRCX440を発売した。ロボット側では、原点情報を保持する電池の消費電力を減らし、必要な電池数を削減した。

電池数の削減により、原点保持用の電池をロボット本体へ搭載できるようになった。ヤマハ発動機は、この構成によって設置・移設時の原点調整が不要になったとしている。

回転センサーをエンコーダーへ変更

ロボットに対応するRCX440は、従来の多軸コントローラーRCX340を基にしている。回転センサーをレゾルバーからエンコーダーへ変更し、センサー分解能を高めた。

ヤマハ発動機は、電子回路と筐体構造も最適化したとしている。これらの変更によって、コントローラーのコストを削減したという。

放熱性を高めて連続運転時の性能を改善

ロボット本体では、モーターの放熱性を高めた。ヤマハ発動機は、この変更によって連続運転時の性能を改善したとしている。

最大可搬質量はYE4が4 kg、YE10が10 kgで、小部品の組み立て、包装、仕分け、検査を用途とする。公表された標準サイクルタイムはYE4が0.40秒、YE10が機種に応じて0.36〜0.42秒となっている。

操作環境と周辺インターフェースを継承

RCX440は、回転センサーを変更しながらRCX340の操作インターフェースを継承した。従来の操作環境を引き継ぐ構成になっている。

既存のソフトウェアRCX-Studioと、操作・教示用のティーチペンダントPBXも引き続き利用できる。I/Oインターフェースも継続して使用できる。